風のある暮らし

東京から見知らぬ田舎へ。更年期の母ひとり、思春期の子ひとり(中学男子)の暮らし。

田舎と東京での我が家の子供の習い事事情

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子供は移住してから習い事は何もせず、平日は17時前に学童から帰ってきたら、家での~んびり好きなことをやっています。この先もよほど子供がどうしても習いたいということがないかぎり、習い事はしないでしょう。

東京では保育園時代は習い事は何もしていませんでした。小学生になってから、ピアノ教室とロボット教室を少し、その後はボーイスカウトのみを移住するまで続けていました。



ピアノ教室㏌東京(毎週末/8か月ほどで終了)

ちょっと乙女ちっくだった息子がピアノを習いたいと言い出したのは年中さんのころでした。けれど、お金も時間も私の気力もなく、ずっと見送っていました。

小学生になっても子供のピアノ熱は冷めず、自分で紙鍵盤を作って「タタタタン!」と弾いているのをみてさすがに切なくなり、とうとう1年生の夏休みからピアノを習い始めることに。

やっと経済的に余裕もでてきたので、おてごろな電子ピアノも思い切ってボーナスで購入しました。

ピアノは私が習わせたいわけではなく、子供が習いたいといった習い事だったので、ピアノの練習について、私は口出ししませんでした。

練習する日もあればしない日も。自分で決めて自分で練習していました。最初は楽しそうに通っていましたが、半年目あたりからだんだんつまらなそうに。

練習もあまりしないようになっていきました。しばらく様子を見ていましたが、明らかに楽しくなさそう。というかレッスン中、半分寝てるよね?!

母「やめる?」

子「うん。やめる」

一応聞いてみたら即答だったので、やめることに。思うに、ピアノが楽しくなくなったわけではなく、ピアノ教室が楽しくなくなったようです。

今も時々ピアノを弾いて楽しんでいます。練習ではなく、自分が楽しむために弾いています。

なので電子ピアノは買ってよかったと思いますし、基本を学べたので教室に通ったこともよかったとも思います。

ロボット教室㏌東京(週末に月2回/10か月ほどで終了)

ロボット教室は子供がチラシを持って帰ってきて「体験教室行きたい」とのことで一度行ってみることに。

保育園時代からレゴやLAQといった組立系が大好きだったので、ロボット教室の体験は子供にとっては、どストライク。

いまいち私は乗り気ではなかったけど、懇願されて通うことになりました。10か月間楽しく通っていましたが、ある日教室の帰りに突然子供が言いました。

子「ロボット教室、やめるね。」

母「ええっ?!楽しそうだったのに?!今日もすごい楽しそうだったじゃん!!」

子「うん。楽しいよ。だけど、もういいかなって。家で一人で作れるし。」

母「・・あ、そう。」

そのあとすぐに先生に教室をやめることのお詫びと連絡をしたら、先生も「あんなに楽しそうだったのに?!」とかなりびっくりしていました。

思うに、ロボット教室がつまらなくなったわけではなく、自分なりに満足してしまったようです。

ボーイスカウト㏌東京(毎週末/2年で終了)

ボーイスカウトは私が唯一いいなと思っていた習い事です。そんなことは子供には伝えずに、さりげなく体験へ。

子供は体を動かすのも外遊びも大好きだったので、かなり楽しかったらしくこの日のうちに入隊することに。しめしめです。

アウトドア中心の活動が多かったので、母一人子一人の我が家にとっては貴重な習い事でした。下は小1から上は社会人まで年齢層もバラバラの仲間ができ、充実したボーイスカウトライフを送ることができたようです。

もし移住していなければ、ボーイスカウトだけはやめなかったんじゃないかなと思います。

田舎と東京の習い事事情

東京では保育園時代から英語や公文、そろばんといった学習系の習い事に通う子がたくさんいました。

小学生になると一人3つくらいの習い事は普通で、月~金まで毎日習い事が入っている忙しい子もいました。中学年以降になると、学童代わりに習い事に通う子もかなり多かったです。

それを可能にしているのは、習い事の教室の選択肢の多さだったと思います。家の周りに徒歩で通えるような教室はあちこちにあったので、手軽に習い事に行くことができたのだと思います。

一方、田舎でもスイミングなど何かしら習い事をしている子供が多いです。ただ、町には習い事の教室がないので、車で片道30分〜1時間かけて親や祖父母が送迎しないといけません。

なので現実問題として、習い事をしてたとしても一人1つや2つといったところでしょうか。

また、ここでは学童が意外なほど充実しているので、高学年もいますし、仕事の有無に関係なく全員入れて費用もお安い。

それに、祖父母が近くに住んでいる子が多いこともあって、学童代わりに習い事をする必要性がないのも大きいと思います。

習い事をやめる権利

習い事に対する考え方は各家庭によって千差万別だと思います。私のまわりで一番多かったのは、いったん始めた習い事は途中どんなに嫌になっても簡単にはやめない方針、つまり、続けることに意義があると考える家庭が多かったです。

簡単にやめたら、この先何も続かない子になるのではという懸念を抱くようです。

ただ、ずっとスポ少を続けてきた子が高校中退して仕事も続かずプラプラしてるなんて話は、よく聞いたりもしたので、習い事を続けることと、その他のことを続ける行為は関係ないのかな?と私は思っています。

我が家では、習い事は「楽しい」か「楽しくない」かのどちらかしかないので、楽しい上での継続にしか関心がありません。

楽しくない上での継続で得られるものは何もないと考えています。それどころか失うものの方が大きいと思っています。というようなことをリアルの世界で言ったら、ほとんどの人を敵に回すと思うのでずっと胸にしまっていました。

あくまでこれは私の考え方なので、一般的に考えて正しいか間違ってるかはさておきです。

また、プロのピアニストやスポーツ選手を目指すのとは違う次元の話で、ごくごく普通の「習い事」に対しての個人の考え方です。

子供の能力は「楽しい!おもしろい!」と感じてこそ、伸びるものだと思っています。

もしも「楽しくない」と思っているのに、やると決めたという理由だけで継続を強制させられるのは苦痛以外の何物でもありません。そんな状態で何かが得られるとは思わないのです。

ましてや、自分はそれほど乗り気じゃなかった習い事をやらされた上、やめられないなんてことになったらストレスも尋常ではないでしょう。

その時間に自分の好きな本を読んだり、仲良しの友達と遊んだり、何かをワクワクしながら作ったりすることの方がよっぽど有意義な時間の使い方だと私は思いますし、子供の成長にもつながるんじゃないかなとも思います。

我が家では子供には習い事をやめる権利があります。その代わり、簡単になんでも習い事をさせないことにしたのです。どれほど本気でその習い事をしたいのかを私を納得させないとやらせるつもりはありません。


いまのところ、子供自身も習い事をするつもりはないようです。なぜ?と聞いたら、平日は本を読んだり漫画を描いたり物づくりにと色々やることがたくさんあって習い事をしている時間がない。だそうです。

のんびりしてるように見えましたが、そうでもなかったようです。