第一段階での教官は男性ばかり。お若い方からおじいさん一歩寸前の方までいろんな年代の教官がいましたが、私が初めて免許をとることについての質問は特にはありませんでした。今の時代、当たり前ですが40代とか関係なくただの教習生のひとり。
そりゃプロですからね。「え?なんで40代で免許?」とか、たとえ心の中で思ったとしても口には出さないでしょう。
でも女性の教官は違いました。
男性は興味なし。女性は興味津々
女性の教官に指導をうけたのは2回だけで、2回とも違う人でしたがどちらも私より少し年上な感じでした。その2人ともが同じ質問をしてきたのです。
女性教官「免許とるのこれが初めてなんですか?」
私「はい」
女性教官「今までに一回もないんですか?」
私「(だ、か、ら)はい」
女性教官「本当に?!」
私「(嘘をつく必要ある?!)はい!初めてです!!」
女性教官「へ~そうなんだ~どうしてまた免許を?」
そう。2人とも「どうして(いまさら)(40代になって)免許をとろうと思ったの?」という趣旨の質問をしてきたのです。
その質問、10代20代、ギリ30代?にはしないと思うんですよ。でも40代になって免許をとるのはワケアリと思うのか興味がわくのか、理由を知りたくなるようです。
ただでさえ、誰とでもフレンドリーに話なんてできない私。親しくもない人からのこの手の質問は「めんどくさいな~」と思ってしまいます。
しかも今は必死で運転している最中。「えっと、田舎に移住しようと思いましてね。かくかくしかじか。」なんて話をしたくもないしできません。
「子供が大きくなって色々必要で。」素敵な答えを考える余裕もないので、モヤ~が残るであろう回答をするのが精一杯。
「あ、スポ少とかの送り迎え?」ママ友のようなノリで続ける女性教官のひとり。やめてー!運転中にどうでもいい話ー!と心の中で叫ぶ私。
「そうですね、あの、次の信号ってどうしたらいいですか?」うまく話をそらし、運転の話に戻りました。
男性教官からこういった質問がなかったのは、たぶん単に興味がないんでしょう。そう思うと女性教官との違いがおもしろいですね。
聞かない女性教官ももちろんいると思いますが、たまたま指導をうけた女性教官2人ともが同じ質問をしてきたので余計に印象的でした。
教官を指名しなかった理由
受講できるのが土日のさらに時間も限定されていたので、選んでる場合じゃないというのも理由のひとつです。入れる時間にどの教官でもいいからガンガン予約していかないと状態でしたから。
もうひとつの理由は、どんな教官であっても、そのつどこなせないと運転なんかできるようにならないと思ったからです。
教官によって指導が違ったりすることもあります。それは一見マイナスでしかありませんが、私はむしろそれをクリアしていくことで、自分のスキルもどんどん上がっていったような気がします。
前の教官に言われた通りに運転して、次の教官に「そうじゃない」と言われたら、そのまた次の教官に「こういう場合って〇〇という指導と△△という指導を受けたんですが、どうしたらいいですか?」とさらに教えを乞うことで、2人の教官の指導を3人目の教官がうまく集約してくれます。
「指導が違くて困る」という訴えではなく、「どちらの運転がより安全なのか」というニュアンスで質問するのが大事だと思います。そうすると、どの教官もものすごく丁寧に真剣に教えてくれるので、2人の教官がどうしてそう指導したのかも理解ができますし、自分がどうすればいいのかも明確になります。
他のどの教官にも注意されなかったことを、卒業検定間際の技能教習で初めて指導してくれたすごーく若いおにいさん教官だけが気づいて注意してくれたこともあります。目から鱗!みたいな。それこそ、ありがとう!っていうくらい。
確かに、一人の教官に指導してもらうということは、指導も一貫しているし信頼関係も築きやすいかもしれません。でも、教わる窓口を広げることで、いろんな場面により対応できるようになると私は思います。
ちなみに、3回指導してくれたおじさん教官。1回目の時にとにかく言い方はキツイしものすごく怖いし、この人はもう絶対やだ~とダントツ苦手だった教官。2回目の時にあたったときは「げー!」と思いましたが、3回目になると、お互いすこし慣れてきた感が。相変わらず辛口なんだけどずいぶんお手柔らかな雰囲気に。
それがなんと、この教官が卒業検定の教官だったんです。このときは、この教官から3回指導をうけておいてよかったと心から思いました。講習は指名できても卒業検定の教官は選べませんからね。一度も指導を受けずに卒業検定がこの教官だったらメンタルやられて技能にも影響が出たと思います。