風のある暮らし

東京から見知らぬ田舎へ。更年期の母ひとり、思春期の子ひとり(中学男子)の暮らし。

東京で抱えていた漠然とした不安や焦りの正体とは

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東京で働いても働いても消えることのなかった不安と焦り。お金のこと?子供のこと?将来のこと?

 

その本当の正体は「未来の自分をイメージできない」ことだったのです。

  

結婚当初の私はまさに夢見る夢子ちゃんでした。すでに30歳すぎていましたが。

 

東京に住みたいと思ったことはありませんでしたが、結婚相手が東京在住だったので、結婚とともに私の東京暮らしが晴れやかにスタートしたのです。

 

住む場所は都内(元夫のこだわり)でもできるだけ緑のある場所で、木々の間から風がそよそよ吹く公園を散歩して、子供ができたら手作りのおやつを、週末は家族でお出かけしてと、あれやこれや妄想しては楽しんでいました。

 

結婚前まで私は西の方にいて、独身時代も仕事をずっとしていましたが、子供が生まれても仕事を頑張りたい!というワーママ願望は一切なかったのです。

 

それが、まさかのワンオペ育児にフルタイム正社員です。

 

私が望んでいたのは「静かにゆったりのんびり暮らす」だったはず。なぜこんなことに?!なんて考えている余裕すらないまま、荒波にポ~イと投げ込まれてあっという間に9年経ちました。

 

9年の間、苦しかっただけではもちろんありません。仕事は大変でしたがそこそこお給料ももらえていましたし、一緒に旅行に行けるような友達もできました。

 

でも、5年後、10年後を考えてみたのです。中学生、高校生になった子供と私が東京で暮らしているイメージをしてみたのです。

  

仕事はしてるよね?

子供はちゃんと学校いってるのかな?

相変わらず狭い賃貸アパート暮らしだよね・・?

・・・

 

何も思い描けません。じゃあ、いっそ老後をイメージしてみましょう。

 

東京にて一人で迎える私の老後。

 

イメージできないどころか、ゾッとして強制終了しました。

 

常につきまとっていた漠然とした不安や焦りの正体、それは「未来の自分をイメージできない」ことです。

 

何もイメージできないということは、その先に目標もなければ夢もないということです。未来に期待を持てずに生きていくということです。

 

東京にいる限り、私は「この先、一生何もイメージできない」という不安と焦りを抱えながら生きていくことになります。

 

そんなのは嫌です。そんな人生まっぴらごめんです。

 

私はどう生きていきたいのか。それは「静かにゆったりのんびり暮らす」こと。それは「いつか」ではなく「今」。

 

私は40歳を過ぎて、原点に戻ったのです。何もイメージできないような人生よりも、夢見る夢子ちゃんの人生を私は選ぶことにしたのです。

 

そして今、私は田舎で子供と二人で静かにゆったりのんびり暮らしています。子供が学校から帰ってきたら手作りのおやつを一緒に食べています。週末には、木々の間から風がそよそよ吹く森を子供と散歩しています。

 

今は、未来の自分と子供をしっかりイメージできています。1年後2年後にはもしかしたら違うイメージになっているかもしれません。でもそれでいいのです。それだけ私の未来に可能性が広がったということですから。

 

いつもつきまとっていた不安と焦りは、期待と希望に変わりました。

 

夢見る夢子ちゃんの人生はこれからも続いていきます。