風のある暮らし

東京から見知らぬ田舎へ。更年期の母ひとり、思春期の子ひとり(中学男子)の暮らし。

田舎の朝の大きな誤算。住んでみないと分からないこと

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田舎に移住したら、平日の朝はまだ誰も起きていない時間に一人で朝焼けを見ながら、一日の始まりを肌で感じながら1杯のあたたかいコーヒーをゆっくりと飲もう。

 

というのが私の中での田舎の朝の笑っちゃうようなコンセプトでしたが、色々と無理がありました。 

 

東京よりも子供の登校時間が30分早まった

我が家は山奥にあるので、子供はバスで通学しています。そしてそのバスの停留所までは私が車で送っています。


朝に1本しかないバスに乗り遅れると次の便は、お昼です。なのでその1本のバスに乗れるかどうかが勝負なのです。そのバスに乗るためには家を7時半には出ないと間に合いません。

 

東京にいた時に比べて30分早く準備をしないといけないので、結果、田舎の平日の朝もなんだかんだでバタバタします。

 

現実は、優雅に朝焼けを見ながらコーヒーどころではありませんでした。

 

極寒のやや古民家

今年は全国で記録的な寒さに襲われましたが、山間部にある私が住む町も‐10℃の氷点下の日が続き、水道管の凍結、破裂があちこちで相次ぎました。

 

私は一軒家に住んでいますが、古民家ほどでもない、でも築20年30年とかでもない、「ちょっと古い空き家」という感じでしょうか。

 

骨組みはしっかりしていますが、窓がやたらとあって、その大量の窓からすきま風が入ってくるので家の気密性はないも同然。暖房のついていない部屋は屋内であっても氷点下です。

 

そんな「やや古民家」の朝は当然凍えるような寒さで、暖房をつけにいくことすら躊躇してしまいます。要は、布団からでられないということですね。朝焼け~とか、肌で感じて~、なんて生ぬるいことはもはや言ってられません。

 

しかも寝室は2階で台所は1階。遠い。遠すぎる。行きたくない。でも行かないと。布団の中で毎朝くだらないせめぎあいです。

 

意を決して布団から出て暖房をつけて朝ごはんの支度をするのが毎朝精一杯。田舎の冬の朝をなめていました。

 

そもそもな話

朝焼けとなると今時分だと朝6時すぎごろでしょうか。ゆっくりコーヒーを飲むためにはその前に子供の朝ごはんの支度も済ませる覚悟ですよね。

 

そもそも私は早起きが苦手。仕事があるから、子供がいるから起きられているだけでした。

 

移住したら夜早く寝て、朝早く起きよう~などと思っていましたが、自らの意志での早起き習慣がまるでなかった私にはどだい無理なコンセプトでした。

 

朝焼け見るくらいなら寝ていたい・・

 

早起きが苦手、だけはなかなか超えられない壁ですね。

 

予想外の週末の田舎の朝

平日の朝のコンセプトはさておき、週末の朝は、のんびりゆっくり布団の中でまどろむのが大好きな私。

 

でも、田舎の朝は早いのです。もとい、田舎の人の朝は早いのです。週末の朝8時に、自治会の方が集金に来られたりします。これは予想外。全く想定していなかった田舎の朝。

 

家の鍵はかかっていますが、車があるので家にいることはバレています。玄関の外で「〇〇さ~ん!」と自治会さんの軽快な呼びかけが続くので、出ないわけにはいきません。

 

髪はボサボサ、明らかにパジャマな私。「すいませ~ん、ゆうべ遅くて。」と言い訳しながら対応すること数回。

 

パジャマ着るのをやめました。布団の中にいてもすぐに対応できるよう「ラフな普段着」で寝るようになりました。

 

東京ではこの展開は考えられませんでしたが、田舎では「朝8時」は「朝10時」ごろの感覚なんでしょうか。田舎の皆さん、毎朝かなりの早起きのようです。

 

私の田舎の朝 

思い描いていた田舎の朝とは違っていましたが、子供をバス停まで送って行ったあとは、暖房の効いた部屋で一人で外の景色を眺めながら白湯を飲んでほっこりしています。

 

今は、この少しの慌ただしさとゆるやかな時間のギャップを楽しんでいます。

 

週末の朝早くの来訪はない方がありがたいですが、毎週末というわけではないので「まあいっか」と思えています。

 

一度布団から出たらそのまま起きようと思うので、それはそれで有意義な時間を過ごすことができるので、いいきっかけでもあります。

 

今はこのペースで田舎の朝を過ごしていこうと思います。